話題のchatGPT、これまでの採用プロセスを効率化できるのか!メリットとデメリットとは?
2023.05.26
今話題のチャットGPT、その活用方法は多岐に渡っておりAIの進化は目覚ましいものとなっています。 まだ不十分な機能ではありますがデータを蓄積することによりその性能の正確性は更に増していくため、ありとあらゆる面でこのチャットGPTを活用する企業は増えていくでしょう。 そこで今回は手間とコストのかかる採用活動において、このチャットGPTは有効的に使えるのか、という事についてメリット・デメリットをご紹介していきます。
1.そもそもチャットGPTとは何なのか
チャットGPTとはOpenAIが開発した人工知能チャットボットです。 高度なAI技術によって、あたかも人間が話しているかのような自然な会話をすることができます。 チャットGPTはリリース以来、活用場面はビジネスや私生活など様々な場所で用いられています。 ◆チャットGPTの主な活用事例 チャットGPTは様々な質問に回答することが可能なため、SNS上でも 「こんな内容も答えてくれるのか」「思ったより分かりやすい文章がきて驚いた」など、比較的ユーザーからは高評価な様子で、活用事例も多数あります。 ・レシピ検索 ・言語の意味を検索 ・ユーザーの悩み事に対しアドバイスを行える ・プログラミング(記述やコードなど)にまつわる質問に対し回答できる ・記事の執筆やブログ記事の作成代行 ・Excelで使用する関数にまつわる質問に回答できる ・翻訳に関する質問に回答できる ・読書感想文を手掛けられる ・クイズやなぞなぞといったゲームの内容を企画できる ・文章の要約、添削、校正、変換といったライター業務を行える など上記以外にもジャンル・分野問わず役立っている機能と言えるでしょう。
ではこのチャットGPT、 手間とコストがかかる採用活動においても、うまく活用することができるのではないでしょうか。 チャットGPTを採用活動に取り入れるメリットとデメリットについて詳しく解説していきます。
2.メリット
①採用活動をスピードアップできる GPTは、履歴書を分析して求人の要件に合う関連スキル・経験・学歴を特定するよう訓練することが可能です。 こういった強力な機能により、人事チームはGPTを使用し組織の要件と役割の仕様に基づいて、自動的に履歴書をスクリーニングし、適切な候補者を特定することができるようになります。 チャットGPTを使って、何が必要なのか、そのような役割の要件は何なのかを正確に表現するジョブディスクリプションを書くことも可能です。 日本の企業の多くはジョブ・ディスクリプションという言葉に聞きなじみがない場合が多いでしょう。 欧米企業の賃金制度が基本的に職務給であるのに対し、日本では職能給が普及していたことが大きな理由となっています。 しかし、近年はその状況が変わり始めています。 特に、グローバル展開を進めている企業では、海外の従業員が増えるにつれ、ジョブ・ディスクリプションに基づくグローバルな人材マネジメントに移行するケースが増えています。 こういった時代の変化に追いつくことも企業には求められているためこれから取り入れる企業は増えてくるでしょう。 ②オンライン面接の改善 まずオンライン面接のプロセスを改善することができるでしょう。 例えば、面接の日時変更・面接前の質問への回答・面接後のフィードバックの提供などを自動化することができます。 また、自然言語処理技術を活用することにより的確な質問を生成し、有意義な面接をすることが可能です。 面接自体の工数もかかりますが、事前準備は更に時間がかかります。 人事と他業務を兼任している担当者にとっては工数を省き面接に挑めることはとても良いことではないでしょうか。 ③候補者のエンゲージメントの向上 自動化されているメールやチャットボットを活用し、候補者に求人情報や応募状況について迅速かつ正確な情報を提供することができます。 こういった対応により候補者の満足度も上がります。 企業は自社が獲得したい人材にスムーズにアプローチができ、候補者からすると迅速に対応してもらえたと感じることができるため一石二鳥ということになるでしょう。 ④多言語に対応 多言語対応が可能なため昨今増えているグローバルな採用活動にも対応することができるでしょう。 候補者の応募ハードルも下がるため優秀なグローバル人材をプールできます。 また、自然言語処理技術を活用すると異なる言語圏の候補者とのコミュニケーションをスムーズにすることも可能です。
しかしメリットばかりではないチャットGPT、避けては通れないデメリットについてもご紹介します。
3.デメリット
①正確性に欠ける
前述のとおりある程度の正確性については担保されていますが、完全に正しいということではありません。あくまでデータに基づいて算出されているものということを忘れてはいけません。
そのため活用するうえで情報の精査は必要です。
➁求職者もチャットGPTを活用できる
つまり採用担当者の工数を減らすのと同時に、求職者も履歴書や職務経歴書に記載する内容の作成をチャットGPTを活用すれば考える手間が省けるということです。
そうなると採用担当者は文面での見極めが難しくなり、面接時の質問スキルやコミュニケーションスキルがより問われるようになるでしょう。
双方にとって活用することのできるチャットGPTですが、使い方を誤ってしまうと求職者も企業も納得のいく採用活動は困難になります。
4.まとめ
そもそも採用活動や就職活動は本来企業も求職者も自己開示しながら、互いにマッチングをしていくことだと思います。 AIに100%頼ってしまうと本質は見えてこず、結果ミスマッチが起きてしまいます。 そのためこうしたAI時代において、精度の高い有効なマッチングを行うためには採用をする側が原点に戻って対面でのコミュニケーションスキルと改めて向き合っていかないといけない局面に来ているでしょう。 技術の発展に伴い様々な分野で物事の効率化が進んでいる一方、活用する私たちもどういったスキルが必要なのか改めて考えながらこうした新たな機能を有効活用していく必要があります。